集中力がなく、学習に向き合うことが苦手な子どもの場合 
よくあるのは、課題が難しすぎたり、分からなかったり、興味がなかったりと言うことです。
 課題を分かりやすい物に変えたり、興味がある物を取り入れたりすることで解決できることもありますが、
実際には、その対応だけでは難しいこともよくあります。どこに難しさがあるのかを考え、背景にある要因
に対応していくことが必要となります。よくある要因をまとめると次のようになります。
・感覚の活用がうまく言っていない。(感覚の過敏や鈍麻などがある)→感覚トレーニングが必要。
・姿勢がうまく整わない。(体の軸の形成が不十分)→感覚統合的アプローチ
・ボディ・イメージの形成が不十分(空間知覚)。→ボディタッチや目を閉じて空間を感じる練習
・終点形成が不十分(終点の意識が不十分なまま始点へ向かう)→終わりの分かりやすい教材や遊び
・聞く力の弱さ(聴知覚) → 聞き取る力、聞き分ける力、聞き比べる力
・見る力の弱さ(視知覚) → 見入る力、見分ける力、見比べる力
 感覚的トレーニングについては、主体的活動の中で遊びながら、身体を使いながら学んでいく部分が多
いかと思いますので、ここで詳細は記載しません。
 
 ここに示すような教材は、総合版のアイディア教材の所で紹介してあるような物ですが、こうした操作する教材を活用することで、手の使い方や目と手の協応性や因果関係理解を進めるだけでなく、終点を理解するという重要な学習ができます。終点が分かることで、今までの活動を意識したり、達成感が生まれたり、もってやってみたいという意欲が生まれます。その意欲が向き合う力となりますので、終点をしっかり意識させるような関わりや学習が重要となってきます。
 
 作業的な学習は、終点がわかりやすく、目と手の協応性も培われるため興味も持ちやすい教材です。プリント教材集の1,作業を伴った学習編には、プリント教材で使える作業として、シールを貼ったり、色を塗ったり、ハサミで切ったり、紙を折ったりする教材、また迷路などの教材が多数収録されています。どれも課題としては分かりやすい物ですので、こうした分かりやすい教材を使ってまずは学習に向かう気持ちや姿勢を育てていくことが大切となります。苦手な子どもにはいっしょに取り組みながら、できたときにはいっぱい褒めてあげて、達成感や自信につながるような関わり方を心がけましょう。